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なんでここでUPされているかというとアレですよ、アレ。(フォッグか)
拍手に掲載したいけど、拍手はあと3話かかないとだから。
ブログに着てる方々へプレゼンツ☆ …★は重いよな。
「あれ?」
「リオン、パジャマ」
「パジャマだが、それがどうした」
ベッドの上で本を広げているリオン。
基本的に彼らは部屋で着替えを済ませてしまうのでパジャマ同士で顔をあわせることはない(例え同じ部屋にいようとも)
なのでその姿で珍しい光景と言えば珍しかった。
貴族と庶民(?)
「おい」
それとはまた違う、とある日。
リオンはリビングのソファでくつろぐシンに声をかけた。
時はすでに就寝前。
彼も彼女も既にパジャマ姿…ではなかった。
もうあとは寝るだけ、という頃合である。リオンはシャワーも浴びてきっちり寝間着に着替えていた。しかし、シンはといえばハイネックの服にカーゴパンツと「これからまだ何かあるんですか?」と言えないでもない格好だった。
「何?」
と本を片手に、もう片手にもっていたまだ湯気の立つティーカップはテーブルにおいてシン。
「…おまえはいつもその格好で寝ているのか?」
「そうだけど、何か?」
「寝間着という言葉を知っているか?」
「知ってるけど、冷えるし何かあったらすぐ出て行けないから」
「一体、何があるというんだ」
「地震雷火事おやじとか」
おやじはないだろ、おやじは。
と思いつつも口には出さないリオン。論点はそこでもない。
「本気でそんなことを心配しているのか?」
「していないといえば嘘だけどまぁ、楽だから?」
しているとすれば相当神経質な人間であろう。
彼女の態度から身に詰まったものでないのはわかるが、ある意味そんな繊細(というのもこの場合違う気がする)でよく神経が壊れないものだ。
「いるよね~パジャマ派の人と私服派の人」
「そんなこと知らん」
リオンはなんだかんだで坊ちゃんだから寝間着がシルクだろうがなんだろうが気にすまい。
まさかパンツ一丁でうろつくわけでもあるまい(ロニならやりそうだが)し、シンは気にしていない。
しかし、リオンは気になりだすと気になるようだった。
「パジャマくらい着たらどうだ?」
「どんな?」
「…どんなって…」
閉口。
どんなといわれればいろいろ想像してしまうではないか。
それが悪いことではないがそんなことを話している自分は想像しがたい。
「僕に聞いてどうする。自分で考えろ」
「じゃあこれでいいじゃないか」
「…」
今日もなんだかわからない会話を繰り出している二人だった。