TOD1,2キャラクターによるレスや日々の記録【サイト話題に付随したブログです】
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大分前に書いたもの。
なんで王子様なのに「王様」なんでしょうね?
ちなみに↓未完です。
なんで王子様なのに「王様」なんでしょうね?
ちなみに↓未完です。
ずっとむかし、まだ願いごとが叶えられた頃のこと、一人の王様がいました。王様の娘はみんな綺麗でしたが、なかでも末っ子のお姫さまは、とびぬけて器量よしでした。
王様のお城のそばには、大きな暗い森があって、一本の古いぼだい樹の木の陰に泉が湧いていました。たまらなく暑い日には、お姫さまは森にやってきて、この涼しい泉のほとりに腰を下ろしました。
そして退屈になると、金のマリを手にとって、放り上げて受け止めます。
こうして遊ぶのが、お姫さまの大のお気に入りでした。
「この遊びがお気に入りなんて、ささやかなお姫様だね」
お姫様が暇そうにつぶやくと金の髪の従者は笑いながらいいました。
「あはは、じゃあアレンジしてみたら?」
そこでお姫様は、思いっきり高く投げ上げてみました。しかし、どうしたことか、高く上げた金のマリが高くさし上げたお姫さまの手をそれてしまいました。
「あーあ」
ポトンと地面に落っこちて、そのままコロコロと泉の中に転がり落ちていきました。お姫さまは、金のマリのゆくえを目で追いましたがもうかげもかたちもありません。
泉は底の見えないほど深いのでした。
「そんなに即沈むほど重いマリで私は遊んでいたのだろうか…」
「それよりマリを探してみようよ」
「だってさっき、底が見えないほど深いって」
「う…」
従者はへこんでしまいました。お姫さまは泉をのぞきこみますが、もうマリは見えません。
そうしている間も従者のへこみ度はますます大きくなるばかり、とてもあきらめて立ち直るどころではありません。そうやって従者が悲しんで(?)いると、だれかの呼ぶ声がしました。
「どうしたんです、お姫さま。あなたがそんなに悲しんでいたら、石ころだって可哀想に思えてしまうよ」
どこから聞こえてくるのかしらと、お姫さまはあたりをみわたすと、カエルが一匹、ボテッとしたみにくい頭を水の中から出していました。お姫さまはじっとその姿を見つめました。
従者がぱっと顔を輝かせてここぞとばかりに話しかけます。
「だれかと思ったら、いつものお水のはねっ返し屋さん。金のマリが泉おちてしまったんだ。それで悲しんでいたんだよ」
「シャルがね」
するとカエルは言いました。
「もう泣くのはおよしなさい」
「誰も泣いてません」
「私がなんとかしてあげよう」
「っていうか、あなた誰──…」
「本当ですか!?あれはお姫様の大事なマリです。よろしくお願いします!!」
いぶかしんだ姫を押しのけ従者は満面笑顔でお願いしました。
「でも、金のマリを取ってきてやったら、お姫さまは、私になにかくれるかな?」
「…」
「欲しいものならなんでもあげるよ。カエルさん。洋服とか、真珠や宝石、金の冠も!」
「そんなものはいらないよ。もしも私のことを可愛い奴だと思ってくれるんなら、遊び仲間にしておくれ」
「…アマガエルくらいならともかく、その大きさでは可愛いかどうかは愚問です」
「ではマリはとってこないよ」
「それじゃ話が進まない。とってきてもらいましょうよ!」
「遊び仲間にするのはやぶさかではないけれど…」
「よし!ご飯のときはとなりに座って、お姫さまの金の皿から私も食べ、お姫さまのコップから私も飲み、お姫さまの寝台から私もねむるんだ」
「なんだって!!?」
「それは遊び仲間とは言わないよ」
「そうしてくれるって約束するなら、泉の底へもぐっていって、金のマリを取ってきてあげよう!!」
「あっ、ちょっと待っ…」
かえるは返事も待たずに泉へぽちゃんと飛び込んでしまいました。
「…どうしよう」
「シャル、私嫌な予感がする」
「だ、大丈夫だよ。置いてっちゃえば!」
「そうか、そういう話だもんね。じゃあお姫様らしい台詞を言ってみよう」
「お姫様らしい台詞?」
こんな時になんですが、従者はちょっと期待をしてしまいました。
「間抜けなカエルめ、なんかゴチャゴチャ言ってるようだけど、カエルはカエルどうし、水の中でゲコゲコと鳴いているものだ。人間のお友だちなんかになれっこないわ」
「それってお姫様らしい台詞…?」
「だってそういう話だもん」
待たないでかえろうかとも思いましたがきびすを返したその時、カエルは水をかき分けて浮かんできて、口にくわえてきた金のマリを草の上に落としました。綺麗なマリが戻ってきたので、従者は大喜びです。そして金のマリを拾い上げると、さっさと走って帰っていきました。
「待っておくれ、私も一緒に連れてって欲しい。お姫さまみたいにはやくは走れないんだからさ」
「「やなこった!!」」
良心が痛まないこともないですが、カエルの声には耳を貸さず、二人はお城に帰っていきました。
あくる日、王様やお城の人々が勢揃いしたテーブルで、お姫さまは金のお皿でご飯を食べていました。すると、ピタリ、ピタリ、大理石の階段をなにかが這い上がってきました。そいつは上まであがってくると、扉を叩いて言いました。
「王様の末っ子のお姫さま、開けておくれ」
お姫さまはいったいだれが来たのかと思って見に行きました。扉を開けてみると、一匹のカエルがうずくまっているではありませんか。お姫さまは慌てて扉を閉めて席に戻って何もなかったかのように食事をを再開しています。王様は、そんなお姫さまの様子を見逃しはしませんでした。
「姫や、なにをそんなに怖がっているんだね? 大男かなにかが姫をさらおうと、扉の向こうでがんばっているのかい?」
「その通りです。だから放っておいてください」
「え、じゃあ僕が見に行きます」
余計なことを、と止める前に従者は扉を開けてしまいました。
するとそこには一匹のカエルが。
「…カエルが、なんの用があるんだい?」
「王様の末っ子のお姫さまに約束しました。マリを拾ってきたならば、お友達になってくれると」
それを聞いて、王様は言いました。
「約束は守らなければいけない」
「いや、約束は一方通行なんですが」
お姫さまは、しかたなさそうに顔を向けると、カエルはぴょんと飛び込みました。そして、とうとうお姫さまの椅子のところまでやってきました。
「私を持ち上げて、隣に座らせておくれ」
カエルは、ようやく椅子の上にあげてもらうと、今度はテーブルの上に乗りたいといい、そこに上げてもらいました。そしてカエルは言いました。
「お姫さまの金の皿をもうちょっとこっちに寄せてくれ、そうすれば私も、お姫さまと一緒に食べられる」
お姫さまは見るからにイヤイヤながらカエルの言うとおりにしてやりました。カエルはおいしそうに食べていましたが、お姫さまはもうそれきり口をつけることはありませんでした。
しまいにカエルは言いました。
「あぁ食べた食べた、お腹がいっぱいで眠たくなってきたな。部屋につれてってくれないか」
「な、なんて図々しいカエルだ…」
「カエルは鶏肉のような味がするといいますが」
「お姫さまの絹の寝床をしつらえて、そして、一緒にねむるとしよう」
カエルは嫌々そうな姫の言葉を聞いていません。
さすがのお姫さまも泣きたい気持ちになりました。ヒヤッと冷たいこのカエル、触るのはともかくお姫さまの汚れひとつないベッドに寝かせろなんていうのですから、恐ろしくてなりません。
しかし赤い髪の王様はにこにこと笑うだけで何も言いません。
…無言のプレッシャー。
お姫さまはしかたなく、2本の指でカエルをつまんで、部屋に連れて行き、隅っこにおろしました。お姫さまはベッドに入ると、カエルはヨタヨタと這い寄って言いました。
「私は眠いんだ、私だってお姫さまみたいに暖かい寝床でねむりたい。さぁベッドにあがらせて。でないとお父様にいいつけるぞ」
今度という今度は、お姫様も静かに腹を立てました。カエルをつかみ、力いっぱい壁に叩きつけました。
躊躇がないのはシナリオどおりだから?いいえ、違います。
「これで楽になったでしょう、いやったらしいカエルめ!」
ところが床に落ちてみると、それはカエルではなく、銀の髪をした王子様でした。
それから王子様は、王様に望まれて、お姫さまと仲良しになり、おむこさんになり…ませんでした。
「いやったらいや!」
「どうしてだね、品性、家柄、
作者はここで力尽きたようだ…(ドラクエ風に)
誰かオチをつけてくれ。
王様のお城のそばには、大きな暗い森があって、一本の古いぼだい樹の木の陰に泉が湧いていました。たまらなく暑い日には、お姫さまは森にやってきて、この涼しい泉のほとりに腰を下ろしました。
そして退屈になると、金のマリを手にとって、放り上げて受け止めます。
こうして遊ぶのが、お姫さまの大のお気に入りでした。
「この遊びがお気に入りなんて、ささやかなお姫様だね」
お姫様が暇そうにつぶやくと金の髪の従者は笑いながらいいました。
「あはは、じゃあアレンジしてみたら?」
そこでお姫様は、思いっきり高く投げ上げてみました。しかし、どうしたことか、高く上げた金のマリが高くさし上げたお姫さまの手をそれてしまいました。
「あーあ」
ポトンと地面に落っこちて、そのままコロコロと泉の中に転がり落ちていきました。お姫さまは、金のマリのゆくえを目で追いましたがもうかげもかたちもありません。
泉は底の見えないほど深いのでした。
「そんなに即沈むほど重いマリで私は遊んでいたのだろうか…」
「それよりマリを探してみようよ」
「だってさっき、底が見えないほど深いって」
「う…」
従者はへこんでしまいました。お姫さまは泉をのぞきこみますが、もうマリは見えません。
そうしている間も従者のへこみ度はますます大きくなるばかり、とてもあきらめて立ち直るどころではありません。そうやって従者が悲しんで(?)いると、だれかの呼ぶ声がしました。
「どうしたんです、お姫さま。あなたがそんなに悲しんでいたら、石ころだって可哀想に思えてしまうよ」
どこから聞こえてくるのかしらと、お姫さまはあたりをみわたすと、カエルが一匹、ボテッとしたみにくい頭を水の中から出していました。お姫さまはじっとその姿を見つめました。
従者がぱっと顔を輝かせてここぞとばかりに話しかけます。
「だれかと思ったら、いつものお水のはねっ返し屋さん。金のマリが泉おちてしまったんだ。それで悲しんでいたんだよ」
「シャルがね」
するとカエルは言いました。
「もう泣くのはおよしなさい」
「誰も泣いてません」
「私がなんとかしてあげよう」
「っていうか、あなた誰──…」
「本当ですか!?あれはお姫様の大事なマリです。よろしくお願いします!!」
いぶかしんだ姫を押しのけ従者は満面笑顔でお願いしました。
「でも、金のマリを取ってきてやったら、お姫さまは、私になにかくれるかな?」
「…」
「欲しいものならなんでもあげるよ。カエルさん。洋服とか、真珠や宝石、金の冠も!」
「そんなものはいらないよ。もしも私のことを可愛い奴だと思ってくれるんなら、遊び仲間にしておくれ」
「…アマガエルくらいならともかく、その大きさでは可愛いかどうかは愚問です」
「ではマリはとってこないよ」
「それじゃ話が進まない。とってきてもらいましょうよ!」
「遊び仲間にするのはやぶさかではないけれど…」
「よし!ご飯のときはとなりに座って、お姫さまの金の皿から私も食べ、お姫さまのコップから私も飲み、お姫さまの寝台から私もねむるんだ」
「なんだって!!?」
「それは遊び仲間とは言わないよ」
「そうしてくれるって約束するなら、泉の底へもぐっていって、金のマリを取ってきてあげよう!!」
「あっ、ちょっと待っ…」
かえるは返事も待たずに泉へぽちゃんと飛び込んでしまいました。
「…どうしよう」
「シャル、私嫌な予感がする」
「だ、大丈夫だよ。置いてっちゃえば!」
「そうか、そういう話だもんね。じゃあお姫様らしい台詞を言ってみよう」
「お姫様らしい台詞?」
こんな時になんですが、従者はちょっと期待をしてしまいました。
「間抜けなカエルめ、なんかゴチャゴチャ言ってるようだけど、カエルはカエルどうし、水の中でゲコゲコと鳴いているものだ。人間のお友だちなんかになれっこないわ」
「それってお姫様らしい台詞…?」
「だってそういう話だもん」
待たないでかえろうかとも思いましたがきびすを返したその時、カエルは水をかき分けて浮かんできて、口にくわえてきた金のマリを草の上に落としました。綺麗なマリが戻ってきたので、従者は大喜びです。そして金のマリを拾い上げると、さっさと走って帰っていきました。
「待っておくれ、私も一緒に連れてって欲しい。お姫さまみたいにはやくは走れないんだからさ」
「「やなこった!!」」
良心が痛まないこともないですが、カエルの声には耳を貸さず、二人はお城に帰っていきました。
あくる日、王様やお城の人々が勢揃いしたテーブルで、お姫さまは金のお皿でご飯を食べていました。すると、ピタリ、ピタリ、大理石の階段をなにかが這い上がってきました。そいつは上まであがってくると、扉を叩いて言いました。
「王様の末っ子のお姫さま、開けておくれ」
お姫さまはいったいだれが来たのかと思って見に行きました。扉を開けてみると、一匹のカエルがうずくまっているではありませんか。お姫さまは慌てて扉を閉めて席に戻って何もなかったかのように食事をを再開しています。王様は、そんなお姫さまの様子を見逃しはしませんでした。
「姫や、なにをそんなに怖がっているんだね? 大男かなにかが姫をさらおうと、扉の向こうでがんばっているのかい?」
「その通りです。だから放っておいてください」
「え、じゃあ僕が見に行きます」
余計なことを、と止める前に従者は扉を開けてしまいました。
するとそこには一匹のカエルが。
「…カエルが、なんの用があるんだい?」
「王様の末っ子のお姫さまに約束しました。マリを拾ってきたならば、お友達になってくれると」
それを聞いて、王様は言いました。
「約束は守らなければいけない」
「いや、約束は一方通行なんですが」
お姫さまは、しかたなさそうに顔を向けると、カエルはぴょんと飛び込みました。そして、とうとうお姫さまの椅子のところまでやってきました。
「私を持ち上げて、隣に座らせておくれ」
カエルは、ようやく椅子の上にあげてもらうと、今度はテーブルの上に乗りたいといい、そこに上げてもらいました。そしてカエルは言いました。
「お姫さまの金の皿をもうちょっとこっちに寄せてくれ、そうすれば私も、お姫さまと一緒に食べられる」
お姫さまは見るからにイヤイヤながらカエルの言うとおりにしてやりました。カエルはおいしそうに食べていましたが、お姫さまはもうそれきり口をつけることはありませんでした。
しまいにカエルは言いました。
「あぁ食べた食べた、お腹がいっぱいで眠たくなってきたな。部屋につれてってくれないか」
「な、なんて図々しいカエルだ…」
「カエルは鶏肉のような味がするといいますが」
「お姫さまの絹の寝床をしつらえて、そして、一緒にねむるとしよう」
カエルは嫌々そうな姫の言葉を聞いていません。
さすがのお姫さまも泣きたい気持ちになりました。ヒヤッと冷たいこのカエル、触るのはともかくお姫さまの汚れひとつないベッドに寝かせろなんていうのですから、恐ろしくてなりません。
しかし赤い髪の王様はにこにこと笑うだけで何も言いません。
…無言のプレッシャー。
お姫さまはしかたなく、2本の指でカエルをつまんで、部屋に連れて行き、隅っこにおろしました。お姫さまはベッドに入ると、カエルはヨタヨタと這い寄って言いました。
「私は眠いんだ、私だってお姫さまみたいに暖かい寝床でねむりたい。さぁベッドにあがらせて。でないとお父様にいいつけるぞ」
今度という今度は、お姫様も静かに腹を立てました。カエルをつかみ、力いっぱい壁に叩きつけました。
躊躇がないのはシナリオどおりだから?いいえ、違います。
「これで楽になったでしょう、いやったらしいカエルめ!」
ところが床に落ちてみると、それはカエルではなく、銀の髪をした王子様でした。
それから王子様は、王様に望まれて、お姫さまと仲良しになり、おむこさんになり…ませんでした。
「いやったらいや!」
「どうしてだね、品性、家柄、
作者はここで力尽きたようだ…(ドラクエ風に)
誰かオチをつけてくれ。
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