TOD1,2キャラクターによるレスや日々の記録【サイト話題に付随したブログです】
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今日も今日とて拍手に載せる予定だった話「勝手にお題(要するに自作)」をフライングです。
ラストのネタは年越しチャットで巻き起こった参加者ブームから。
ラストのネタは年越しチャットで巻き起こった参加者ブームから。
5.
「リオン、交換日記しない?」
あぁ、時々こいつはとんでもないことを言い出す。
そんなものに何の意味があるのか。
いや、そもそもそんなものに興味があること自体に軽く驚きを覚えながらリオンはため息をついた。
「しない」
「ん~でも今日、なんの行事があったとか今日の天気とか記しておくと後々便利だったりしそうだし…」
「馬鹿者、それは日誌というんだ。」
そこになんの私情もはさまない、単なる記録だということに気付いたのはそれからすぐのことだった。
-交換日記
6.
「どーんぐりころころどーんぶりこー」
明らかにリオンの知っている節とは違う。
それはどこか渋く、かつ不穏を匂わせる歌だった。
「おいけに はま ってさぁ~たーいへーん」
歌はまだ続いている。
「どーじょーが出ーてーきーてーこーんにーちーはー
坊ちゃん一緒に、あーそびーましょー」
…歌は終わった。
先行きに不穏さを感じていたがそれも杞憂に終わったようだ。
シンはふんふんと珍しく鼻歌を歌いながら目の前を通り過ぎて行った。
「…今のは何の歌だ?」
「どんぐりこ!」
嘘だ。
明らかに違う歌だった。
「いや、どんぐりころころだっけ?」
「そんなことはどうでもいい」
「ちなみにどんぶりこは池にはまった時の音らしいよ」
「だからそんなことはどうでもいい」
何が気になるかといえば、何だかわからないが、
なんとなく釈然としなかった。
ー水戸黄門
7.
「ねぇリオン」
シンが唐突に聞いてきた。
「アルプス一万尺って歌知ってる?」
「なんだやぶから棒に」
『あ、僕知っているよ!』
答えたのはシャルティエだった。
『アーループースー一万じゃーく♪こーやりーのうーえで♪
って歌としてはポピュラーだよね』
「!!!!!!!!!!!」
「な、なんだ」
「なんで!?なんでアルプスも富士山もないのにそんなこと知ってるの!!?ねぇシャル!」
『なんでって昔から…』
「そんなのおかしいでしょ!?なんで!?」
「おかしいのはお前の方だっ」
珍しくシンが取り乱した一件だった。
ー歌の力
8.
シンが小鳥を拾ってきた。
「雪の中にちんまりしてたからつい、拾ってきちゃった」
「これはもう飛べないな」
骨折でもしたかのような跡。
羽もあらぬ方向に曲がっている。
ちょこちょこと飛び跳ねてはいるが、
命をとりとめても飛ぶことはもうできないだろう。
小さな命は手当の仕様もなく…
「ねぇ、こういうのってエゴなのかなぁ」
「?」
「もう飛べないんだよ。そのまま置いてきた方が良かったのかな、って」
シンは時々難しいことを言う。
確かに助けたつもりになって暖めてやれば、助けた人間は満足だろう。
だが、この鳥にとってはどうなのか。
雪の中、飢えと寒さで死ぬのは時間の問題だ。
あるいは放置しておけば、猫にでもくわれてしまったかもしれない。
ただ命を長らえることは、自然の法則にも反しているのかもしれない。
「お前はどう思うんだ」
「…それでも寒いよりはいいかなって」
そして、答えはことのほか単純だった。
「ならそれでいいだろう。」
それに対する応えも単純で…
シンはただ微苦笑をもらした。
ー-ただぬくもりを
9.
「リオン、そっち行った!」
「馬鹿、きちんと捕まえておけと言ったろう!」
「あー、椅子の下に入ったー」
シンは床に両膝をついてソファの下を覗き込んでいる。
一見重症の小鳥は思いのほか素早かった。
手当てしようと油断したところで逃げられて、ご覧のとおりである。
「届かない」
シンは自分がほこりにまみれるのも構わずソファの下に肩ごと突っ込んでいる。
しかし鳥は、もちろんというべきか出ては来なかった。
「もうっ、飢え死にかな」
あきらめるのが早い。
むろん、発言とは裏腹にあきらめる気はないようだが。
「反対側から負えないのか」
「後ろ、ふさがってて駄目だよ。あーあ、やっぱ飢え死に?」
「飢え死に飢え死に言うな」
「だって出てきてくれないしさー」
てこてことシンは窓辺に歩み寄ると、立てかけてあったリオンの剣を手に取った。
無言でそれをソファの下に突っ込む。
追われて小鳥は飛び出てきた。
なんたることか、このあっさり解決具合は。
「鳥かごがみつかるまでごみ箱の中にでも入れておこう」
よりによってなぜごみ箱なのだ。
リオンは思ったが口には出さなかった。
なぜなら飛べない鳥にとって、そこは安全かつ安静にできる場所でもあったのだから。
ータオルを敷いたごみ箱
10.
その日はリオンの方が先に仕事を終え、部屋へ戻っていた。
ガチャリ。
そしていつものようにシンが帰って来…
「ただいマリアン♪」
「……………………………………………………………」
「ちょっと。そこはお帰りオンっていってくれなきゃダメでしょう?」
「ちょっと待て。お前の身に何があった」
「何もないよ」
戦慄の夜だった。
ー戦慄の夜
8は昨日の今日の話ですね。ちなみに9も実話です。
職場にお持ち帰りしたら逃げられて一騒動。
変なところに入られて、出てこない。
一緒になって騒いでくれる人に悪くて飢え死に発言してたわけです。
あきらめ発言の自分に自己嫌悪しつつ(苦笑)。
結局、丸めたポスターつっこんで追い出して捕獲できました。
その後は終業時間まで、ごみ箱にぽい。
「リオン、交換日記しない?」
あぁ、時々こいつはとんでもないことを言い出す。
そんなものに何の意味があるのか。
いや、そもそもそんなものに興味があること自体に軽く驚きを覚えながらリオンはため息をついた。
「しない」
「ん~でも今日、なんの行事があったとか今日の天気とか記しておくと後々便利だったりしそうだし…」
「馬鹿者、それは日誌というんだ。」
そこになんの私情もはさまない、単なる記録だということに気付いたのはそれからすぐのことだった。
-交換日記
6.
「どーんぐりころころどーんぶりこー」
明らかにリオンの知っている節とは違う。
それはどこか渋く、かつ不穏を匂わせる歌だった。
「おいけに はま ってさぁ~たーいへーん」
歌はまだ続いている。
「どーじょーが出ーてーきーてーこーんにーちーはー
坊ちゃん一緒に、あーそびーましょー」
…歌は終わった。
先行きに不穏さを感じていたがそれも杞憂に終わったようだ。
シンはふんふんと珍しく鼻歌を歌いながら目の前を通り過ぎて行った。
「…今のは何の歌だ?」
「どんぐりこ!」
嘘だ。
明らかに違う歌だった。
「いや、どんぐりころころだっけ?」
「そんなことはどうでもいい」
「ちなみにどんぶりこは池にはまった時の音らしいよ」
「だからそんなことはどうでもいい」
何が気になるかといえば、何だかわからないが、
なんとなく釈然としなかった。
ー水戸黄門
7.
「ねぇリオン」
シンが唐突に聞いてきた。
「アルプス一万尺って歌知ってる?」
「なんだやぶから棒に」
『あ、僕知っているよ!』
答えたのはシャルティエだった。
『アーループースー一万じゃーく♪こーやりーのうーえで♪
って歌としてはポピュラーだよね』
「!!!!!!!!!!!」
「な、なんだ」
「なんで!?なんでアルプスも富士山もないのにそんなこと知ってるの!!?ねぇシャル!」
『なんでって昔から…』
「そんなのおかしいでしょ!?なんで!?」
「おかしいのはお前の方だっ」
珍しくシンが取り乱した一件だった。
ー歌の力
8.
シンが小鳥を拾ってきた。
「雪の中にちんまりしてたからつい、拾ってきちゃった」
「これはもう飛べないな」
骨折でもしたかのような跡。
羽もあらぬ方向に曲がっている。
ちょこちょこと飛び跳ねてはいるが、
命をとりとめても飛ぶことはもうできないだろう。
小さな命は手当の仕様もなく…
「ねぇ、こういうのってエゴなのかなぁ」
「?」
「もう飛べないんだよ。そのまま置いてきた方が良かったのかな、って」
シンは時々難しいことを言う。
確かに助けたつもりになって暖めてやれば、助けた人間は満足だろう。
だが、この鳥にとってはどうなのか。
雪の中、飢えと寒さで死ぬのは時間の問題だ。
あるいは放置しておけば、猫にでもくわれてしまったかもしれない。
ただ命を長らえることは、自然の法則にも反しているのかもしれない。
「お前はどう思うんだ」
「…それでも寒いよりはいいかなって」
そして、答えはことのほか単純だった。
「ならそれでいいだろう。」
それに対する応えも単純で…
シンはただ微苦笑をもらした。
ー-ただぬくもりを
9.
「リオン、そっち行った!」
「馬鹿、きちんと捕まえておけと言ったろう!」
「あー、椅子の下に入ったー」
シンは床に両膝をついてソファの下を覗き込んでいる。
一見重症の小鳥は思いのほか素早かった。
手当てしようと油断したところで逃げられて、ご覧のとおりである。
「届かない」
シンは自分がほこりにまみれるのも構わずソファの下に肩ごと突っ込んでいる。
しかし鳥は、もちろんというべきか出ては来なかった。
「もうっ、飢え死にかな」
あきらめるのが早い。
むろん、発言とは裏腹にあきらめる気はないようだが。
「反対側から負えないのか」
「後ろ、ふさがってて駄目だよ。あーあ、やっぱ飢え死に?」
「飢え死に飢え死に言うな」
「だって出てきてくれないしさー」
てこてことシンは窓辺に歩み寄ると、立てかけてあったリオンの剣を手に取った。
無言でそれをソファの下に突っ込む。
追われて小鳥は飛び出てきた。
なんたることか、このあっさり解決具合は。
「鳥かごがみつかるまでごみ箱の中にでも入れておこう」
よりによってなぜごみ箱なのだ。
リオンは思ったが口には出さなかった。
なぜなら飛べない鳥にとって、そこは安全かつ安静にできる場所でもあったのだから。
ータオルを敷いたごみ箱
10.
その日はリオンの方が先に仕事を終え、部屋へ戻っていた。
ガチャリ。
そしていつものようにシンが帰って来…
「ただいマリアン♪」
「……………………………………………………………」
「ちょっと。そこはお帰りオンっていってくれなきゃダメでしょう?」
「ちょっと待て。お前の身に何があった」
「何もないよ」
戦慄の夜だった。
ー戦慄の夜
8は昨日の今日の話ですね。ちなみに9も実話です。
職場にお持ち帰りしたら逃げられて一騒動。
変なところに入られて、出てこない。
一緒になって騒いでくれる人に悪くて飢え死に発言してたわけです。
あきらめ発言の自分に自己嫌悪しつつ(苦笑)。
結局、丸めたポスターつっこんで追い出して捕獲できました。
その後は終業時間まで、ごみ箱にぽい。
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