TOD1,2キャラクターによるレスや日々の記録【サイト話題に付随したブログです】
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いつもブログをそっと見てくださる皆様に感謝を込めて…
-月夜の悪戯-
満月ではなかった。
ただ、妙に月は明るく青い晩…
野営ながらも食事も済んで、それぞれがくつろいでいる中、ジューダスはロイドたちの元を離れた。
特に何がというわけではない。
ただ、一人になりたかっただけだ。
日課のようにシンの姿もなく、彼女は散歩に出ているようだった。
そして、毎度のことだが一人になりたいと思った時、どういうわけだかシンがその先にいる。
しかもその晩は特別だった。
ジューダスはシンの姿を見つけてぎょっとなった。
彼女は中空に浮いていたのだから。
それも宙返りでもするかのような形で明らかに重力に逆らって浮いている。
彼女はジューダスに気づくとくるりと態勢を立て直してそれでも浮いたまま──ジューダスの顔を覗き込んで笑った。
その肩口には幼い少年の形をしたシルフの姿がある。
それで悟った。
ただ彼女はシルフを喚んで、風の力で遊んでいるに過ぎない。
「驚いた?」
「精霊の力で遊ぶな、馬鹿」
「そんなこといってもこんなことにつきあってくれるのはシルフくらいのものだよ」
そうして小さな精霊と笑いあう。
彼女はどうやらこの悪戯好きな風の精霊と馬が合うようだった。
「!」
何かがぴんと来たようにシルフは一瞬、目を輝かせる。
次の瞬間だった。
「「!?」」
ドサリ。
シンの体がぐらりと傾いたかと思うと突如、重力を取り戻して彼女は落ちた。
ジューダスの上に。
「シルフ!」
「『あはははは~』」
「シャル#」
悪戯好きな精霊は姿を消して、どういうわけかシャルティエが笑った。
無論、ジューダスに彼が怒られたのは言うまでもない。
「してやられた…」
「いいから早くどけ」
重なり合っている二人の姿を見て、コレットが大誤解をしたのはまた後の話。
「あ、あのねっ絶対誰にも言わないから!!」
「いや、だからコレット…」
「ごめんなさい!見るつもりはなかったの!!」
目一杯の弁明は…
「何々、どーしたの」
「なんでもない!!!」
「コレット、変だよ…?」
「なんでもないの!」
余計、事件を目立たさせる結末となった。
おわり。
ちょっとネタばれです。
この先、シンはシルフと契約します。
相性がいいのか、たまに空中散歩。新しいスキルが増えました(笑)
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