小話「難解書物」

小話「難解書物」

カイル「あれ？ここにある本、シンが読んでたヤツ？
シン「うん…難しくてちょっと休憩中。
ロニ「おいおい、シンが突っ伏してだれるほど難しいってどんなものなんだよ（→ちら見）。…………。
ジューダス「どうした？
ロニ「読むか？
ジューダス「………………。
カイル「何々！？え～と…「おおむかしには、いまわたしたちが見ている太陽や月とは、すっかりちがった、べつの太陽と月がありました。太陽の名はソールといい、月はマーニといいました。ところがいつもオオカミが一ぴきずつソールとマーニのうしろを追いかけていました」…あ、オレこれなら読めるかも。
ジューダス「そうだな。対象年齢12歳以上と書いてあるからな（呆れのまなざし）。
ロニ「ってなんでお子様向けの本で疲れんだよ！
シン「文章が変なんだよ！まわりくどくて難解なの！！！なんで子供向けなのにわざわざ難しく書いてあるんだぁ！！
ジューダス「…子供向けとしてわかりやすく書いてあるんだと思うがな。

句読点が多くて、接続語がおかしくて、ひらがなが多くて時々前後がつながらない。
でも「古エッダ」に基づいて書かれた由緒正しき北欧神話。
天下の岩波書店発、全308頁（活字本）。
………………………今日、古本屋で発見して買ってみたんですけど読みながら激しく悩みました。