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TOD1,2キャラクターによるレスや日々の記録【サイト話題に付随したブログです】
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子供の頃の夢は色褪せない落書きで
思うまま描き滑らせて描く未来へと繋がる


「父は放任主義だった。ただ放っておくんじゃなく自分で学べ、ということすら学ばせるスタンスだったんだと思う。
母は…まぁ人並みかな。夢を追うリスクより公務にでもついてもらえたら安心、みたいなタイプだったかと」
「なんだ唐突に」
それは本当に唐突だった。
彼女が唐突なのは稀なことではないが、家族の話をするのはほとんどないことだ。
その点についてはなぜ語らないのかと聞けば、聞かないからと答えられるだろう。
そんなことを考えていると、なんら関係なさそうな答えが返ってきた。
「リオン、子供のころから見てる夢とかある?」
「そんなものはない」
即答。
我ながらそれもどうかと思うが夢見るような暇を与えられなかったのも事実だ。
本当に幼い頃はそんなものもあった気もするが、あまり思い出したくなかった。
「私もないんだよね。最近ある歌聞いてふと気付いた事実に愕然とした」
「…」
何を返していいものやら、間があった。
とりあえず気になったところから返答していくことにする。
「歌?」
「止め処ない願いから一つだけ叶うのなら
誰にも譲りたくはない夢を掴みたいと思うよ♪
…私にはそれがなんだろうと自問してみて気付いたの」
「つまり現在進行形でも夢がないということか」
「あるような、ないような」
どっちだ。
「その歌詞の中で「支えてくれる人がいて夢を見ることが出来るから」という下りもあるんだけど、私、そういう意味では支えてくれる人

っていなかったような気もする。
周りは大事にしてきたつもりだけどその事実にも愕然とした」
「孤高だな」
ふ、と笑うとシンは深々とため息をついた。
まぁ気持ちは分からないでもない。そう言われれば自分も似たようなものだ。
それにしてもだれよりも強い願いを描いていそうなシンが、実は夢がないとは…
「私の夢ってなんだろうなぁ、強いて言うならないわけでもないけど願いと夢は違う気もするし。
それとも忘れてるだけ?」
「忘れられる夢にどれほどの価値があるというんだ」
「そうなんだよね」
うーん、と唸っているシン。
そういえば、と顔を上げた。
「動物園の飼育係とかなりたかった気がする」
「…………………」
それはらしいと言っていいのからしくないと言っていいのか、悩みどころだ。
「いつの話だ」
「7歳くらい?」
時効だろう。
「そのくらいの頃の夢…というか憧れってころころ変わるでしょ?あと鷹匠になりたい時期もあった」
「渋いな」
というかそれがいたいけな子供の抱く夢か。
子供の頃からそのあたりの女子とは方向性が違っていたのかもしれない。
「まぁそれはいいんだけどさ。問題は今現在の夢なんだよ」
「夢がなくても死ぬわけじゃあるまいし」
「ひょっとしたら夢を見ない体質なのかもしれない」
…体質のせいにするなと言いたいがなぜか説得力のあるあたり…
「あ、でも逆になりたいと全く思わなかったものはあるんだ」
「なんだ」
「お嫁さんと看護婦さん」
「…………つくづくセオリーからはずれた奴だな」
なりたい職業と聞けばまっさきに思い浮かびそうな単語を見事に蹴落として、言われるとシンは少し眉を寄せる。
「じゃあリオンの夢って何」
「だからそんなものはないと言っているだろう。特に困っていないしな」
ないというか、考えていないだけともいうがこじれるので黙っていることにする。
シンは再び小さくため息をついた。
「しょうがないな…夢ができたら教えてよ?」
「教えてどうする」
「便乗する」
「するな#」


夢に夢見ることすらも、まだまだ程遠そうな日々だった。






-----------------------

なんだかわからなくなりましたが、まぁ思うところがあるようなないような。
歌及び歌詞はこちら。→夢想歌(歌詞はコメント欄で見られます)

今回はお相手をジューダスにするかリオンにするかで悩みました。
それによって話がズドーンとシリアスになりそうなのでジューダス却下。
これから消えるだろう人間が夢を抱くことについて云々、って感じになりそうだったので(笑)
このリオンはオリジナルリオンですね。だってリメDは悩みとともに夢いっぱいだし。…青春だな。
それに引き換え、オリジナルリオンは色々知ってて悟っているというかちょっと病んでいるので夢見てる場合じゃなかったと思います。
改めて病んでるっていうとなんか違う感じもしますがこれって公式設定の下りですしね…
D3のリオンはダリルシェイド復興という目的があるからそれが夢に近いのかも。
夢というより現実だけど。

夢がないけど希望がないわけじゃない。
着実に想いを現実にする力を持っているからか、それとも刹那主義なのかよくわからんと思った一件でした。
全く覚えてないんですが、管理人の幼稚園の時の夢はパティシエだったみたいです(卒園の記録に残ってたような…)。
……単にスイーツ食いたかっただけじゃないか。この短絡思考!

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